はじまりは余り物から。
このバッグを作るきっかけとなったのは、あるデザイン会社から引き受けた仕事がきっかけでした。
依頼内容は、新しくできる高級ホテルに置く予定のレザークッションを作ること。
クッションとはいえ、畳を縦に半分に割ったくらいの大きさ。シンプルなデザインゆえ革一枚からとれるパーツも少なく、かつ高級ホテルということで革特有の傷なども厳しくチェックされるため、いわゆる「素材のいいとこどり」が条件の仕事でした。
そのため、納品後に残ったのはたくさんの上質なハギレ(余り革)。
この素材は長く付き合いのある革工場と共に製作したもので、牛革の品質からこだわり、色味、含有するオイルの量や色移り対策までしっかり考慮したので、とても良い仕上がりでした。
依頼元から余り革の処理は任されましたが、良い品だけに廃棄するのはもってのほか。とはいえ有効に活用するには量も多く、何を作ろうか悩んでいた頃、ちょうど「レジ袋の有料化」が始まりました。
あ、いいかも。
そんな気軽さでした。
いろんな革でためしてみました。
クッション余り革で作った「レジ袋型バッグ」は、インスタグラムの新作紹介でとても好評で、直後のイベントではすぐに売り切れてしまいました。
もうないの?と様々な方から問い合わせをいただきましたが、クッション余り革はすべて使い切り。。
そこで、長年収集してきた「サンプル革」や「デッドストック革」、「工場の余剰在庫」などを含め、珍しい素材や高級な素材など工房のアーカイブを蔵出しし、この際使ってしまおう!ということで、新シリーズとして継続していくことにしました。
S.D.Gsを楽しんで。
具体的に17項目の指標があるみたいですが、実際のところ、このバッグを作ること、使ってもらうことで達成できるゴールは少ないです。
ですが、小さな取り組みでも、楽しんでできれば「持続可能」。
素晴らしいことではないでしょうか。
色々な種類の素材あります。
もともとイベント等での直接販売限定でしたが、コロナのイベント自粛が続きましたので、web販売を解禁しました。
本来なら手に取って素材を見比べて選ぶ事も楽しみの一つだと思いますが、写真を見てゆっくり吟味していただけたら嬉しいです。
詳しいスペックは別の記事に用意しました。
そちらも是非ご覧ください。
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